English Notes.

映画、ドラマ、本、Youtube、Podcastなどからまとめた英語と勉強方法。

動詞を中心に英語を読む。

 

#0 Reading: 複数の単語をまとめて読む。 - English Notes.という投稿をしましたが、もう一つ個人的に英語のリーディングをする上での役に立つ読み方があるので紹介したいと思います。

 

その方法とは”動詞を中心に(文章の意味をイメージして)読む”です。

なぜ動詞なのか?

文章を理解するうえで最も重要なのはもちろん文章の意味を理解することです。意味を理解する助けになるのは意味を視覚的にイメージをするということ。そしてそのイメージをつかみやすいのが動詞というわけです。例えばたったひとりのことば──絶滅する言語と失われゆく「世界」 « WIRED.jpなどの日本語の記事を読んでいるとき、無意識的に読んだ言葉を頭の中でイメージしていると思います。それと同じで、英語を読んでいるときにも無意識的にイメージが浮かぶようになるのが理想だと思います。なので、意識的に文章中で最も意味と視覚的イメージを決定する動詞に注目して読むという方法が、リーディングを効果的に行う上で重要になります。

 

今回の例文は➡Is Bilingualism Really an Advantage? - The New Yorker 

 

     In 1922, in “Tractatus Logico-Philosophicus,” the philosopher Ludwig Wittgenstein wrote, “The limits of my language mean the limits of my world.” The words that we have at our disposal affect what we see—and the more words there are, the better our perception. When we learn to speak a different language, we learn to see a bigger world.

     Many modern language researchers agree with that premise. Not only does speaking multiple languages help us to communicate but bilingualism (or multilingualism) may actually confer distinct advantages to the developing brain. Because a bilingual child switches between languages, the theory goes, she develops enhanced executive control, or the ability to effectively manage what are called higher cognitive processes, such as problem-solving, memory, and thought. She becomes better able to inhibit some responses, promote others, and generally emerges with a more flexible and agile mind. It’s a phenomenon that researchers call the bilingual advantage.

 

 英語にはbe動詞と一般動詞がありますが、be動詞も「ある」や「の状態である」という意味を含むため一般動詞と同じように扱います。またそれに伴う形容詞も文章によってはメインの意味を持つことがあるので同様に注目します(上の例ではbetter, it'sなど)。また、learn to speakhelp us to communicateなどにみられるように動詞が2つつながることがありますが、これも他と同様に一つの意味を成すものとして扱います。さらにthere is...などの「...がある」という意味をしめす特殊な文章もここでは動詞的な役割を果たしているので他と同様に扱います。

 

以上に並べたように、一般動詞(write, call, have, become)とbe動詞(I am..., you are..., there is..., it is...)に注目し、その単語を強調して読むことで文章の理解にメリハリがつき、イメージがしやすくなります。そうすることで自然と理解力も上がると思います。

 

もちろんこれはリーディングのみならず、リスニングやスピーキングの時でも使える考え方の一つです。特にスピーキングでは英語に慣れていない段階で英語をしゃべる時、言いたいことのイメージを動詞を中心に考え、そのイメージを言い合わらすのに必要な動詞を最初に用意しておくと、ほかの部分があいまいでも意味の通りやすい英語になると思います。