English Notes.

映画、ドラマ、本、Youtube、Podcastなどからまとめた英語と勉強方法。

ポッドキャストで英語の勉強。

 

ポッドキャスト(英: Podcast)とは、インターネット上で音声や動画のデータファイルを公開する方法の1つであり、オーディオやビデオでのウェブログ(ブログ)として位置付けられている。インターネットラジオインターネットテレビの一種である。ポッドキャストは、アップルのポータブルマルチメディアプレーヤーであるiPodアイポッド)シリーズと、"放送"を意味するbroadcast(ブロードキャスト)を組み合わせた造語。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ポッドキャスト

 

ポッドキャスト自体は日本においてあまりメジャーなものではないが、英語圏では多くの番組が配信されている。iTunesから番組の検索ができ、Podcastアプリで視聴可能。Android上でもアプリによって使用できる。

英語圏のPodcast配信を行なっている主なスタジオはBBC、WNYC、NPR、HOWSTUFFWORKS.COM、GIMLET、などであるが、ほとんどの番組は個人によって制作、配信されている。

扱われるジャンルは、News, comedy, business, culture, politics, economics, history, technology, philosophyなど多岐にわたる。

 

以下に、人気の番組(また、私が個人的に好きな番組)をまとめた。

TED Radio Hour.~

今までTED talksに登場したスピーカーやそのトークの複数を1つのテーマの元に集め(How We Love, Big Data Revolution, Brand Over Brain, など)、ゲストとの会話を混ぜながら1つの番組にしたもの。今までに聞いたことのないtalkを聴いたり、複数のトークの関連性やそのトピックの全体像をつかむことができる。また、スピーカー自身による解説が付くので、より深く理解することができる。英語のレベルについては、TED talksを理解することができれば、問題なくPodcastも理解することができる。日常的な英会話を学ぶというよりは、学術的な会話や表現の練習になる。「ホストとゲストの学術的な会話」という形式なので、単語が少し難しいと感じるかもしれない。また、ゲストの英語は米・英以外のアクセントであることが多いので、聞き取りが難しいと感じるかもしれない。

 

This American Life.~

アメリカの様々な社会的場面をジャーナリズム的な観点からレポートするという番組。基本的にはホストが取材する様子をそのまま流しているという形式。ホームページにはscriptが載っているので、勉強する際に聞き取りには困ることはないだろう。英語の勉強の面では、どんなことが起きたのかという場面や状況を言い表す言葉が多いので、会話というより一人語りに近い英語が学べる。

 

Stuff You Should Know.~

様々なモノ、現象、システムなどがどのように機能し、作用するのかを2人のホストが会話形式で説明する番組。HowStuffWorksというアメリカの教育的ウェブサイトが制作、配信している番組であり、ほかにも、TechStuff(テクノロジーとその社会への影響などについて)や、Stuff To Blow Your Mind(自然科学について)、Fw: Thinking(科学やテクノロジーの未来について)などのシリーズがある。番組内の会話は比較的軽い、またはカジュアルであり、使われる単語や表現もシンプルなものが多い。You know, the thing, cuz, just, i mean, kind of,などのつなぎ語や省略語、ah, umm, などの詰まりもあるため、事前に用意されたscriptを読むような番組で使われる英語とは口調やトーンが異なる。したがって、ほかの番組よりは英会話に向いている。

 

Radiolab. ~ 

トピックは科学的、哲学的な問題について。ストーリー自体は分かりやすいが、全体として扱うテーマが抽象的であり、難しさを感じるかもしれない。しかし、英語自体はカジュアルであり、聞き取りは比較的簡単である。

編集や音響、効果音の質が非常に高いこともあり、多くの表彰を受けている番組である。

 

Freakonomics Radio. ~

ニューヨークのジャーナリストであるStephen J. Dubner とシカゴ大学の経済学者 Steven D. Levitt の二人の Freakonomicsという本がこのPodcastの始まりである。番組では日常生活や人間の本質を経済学的な視点から考察する。ホストが様々な分野からのゲスト複数人インタビューし、一つのストーリーにしている。トークの相手は大学教授が多い。扱っているトピックの割には、英語は複雑でない。また難しい単語もあまり使われない。個人的にお気に入りのPodcast

 

Planet Money~ 

この番組のコンセプトは、”Imagine you could call up a friend and say, "Meet me at the bar and tell me what's going on with the economy." Now imagine that's actually a fun evening. That's what we're going for at Planet Money.”となっているように、経済を身近なトピックから説明していく番組である。平均的な番組長さが20分前後であり、Podacstのなかでは短めである。トピックの選択やアプローチが非常に面白いため、経済に疎い人でも楽しめるだろう。英語の表現や語り口が軽く、カジュアルなので、内容の理解ができなくても聞き取りはできる、という人もいるかもしれない。

 

You Are Not So Smart.~

David McRaneyという方による、人間の認識、動機、行動などのトピックについてのPodcast。彼は思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方という本も出版していて、僕がこのPodcastを見つけたのも、この本を読んでから彼のブログを見つけたという流れでした。普段、人がどれだけ”自分の無意識さ”に無意識でいるのか、また、情報のとらえ方や世界の見方がどれだけ様々な要因に影響、制限されているのかといった非常に興味深い話題を扱う。個人的には、このPodcastは英語の勉強にはあまり向いていなく、ただこういったトピックを楽しむために聴いている。

 

Hidden Brain .~ 

You Are Not So Smartと、似たようなトピックを扱うPodcast。"Hidden Brain reveals the unconscious patterns that drive human behavior, the biases that shape our choices, and the triggers that direct the course of our relationships." とあるように、人間の行動、バイアスなどを心理学や神経生物学の視点から分析する。英語も同様にあまり勉強には向いていない。

 

99% Invisible.~

名前からも分かるように、ほとんど気に留められることのない、”見えない”建築やデザインについてのPodcast

 

On Being. ~

放送界のピューリッツァー賞と呼ばれるThe Peabody Awardを受賞し、New York Times ベストセラー作家であもあるKrista Tippettがホストを務める。様々な背景を持つゲストを迎え、人間らしさとは何か、またどういう生き方を選ぶのかといった現代の生活がもたらす複雑さに対しての深い洞察を与える。番組はホストとゲストの会話のみがそのまま録音されているという形式なので、落ち着いた雰囲気となっている。On Beingの会話は、他のPodcastやテレビ番組のようにテンションが高い語り口調でもないため、自然な英語を聞くことができる。

 

Business Daily.~

BBC world serviceが配信している番組の一つ。世界中のビジネス、経済、政治に関するニュースを扱っている。毎日の更新でどのエピソードも20分以内なので、日常的にニュース英語を学ぶのに適したPodcastである。

 

The Joe Rogan Experience

Youtubeでも配信しているPodcast。非常にアメリカンでカジュアルな英語を聴くことができる。ホストのJoe Roganはアメリカのコメディアン。この投稿に挙げた番組中では最も崩れた(自然な)英語になっているので、慣れていないうちは聞き取りが難しいかもしれない。

 

The Gurdian's Science Weekly.~

英紙”ガーディアン”から配信されているPodcastの一つ。

The Economist: Money Talks.~

英紙”エコノミスト”から配信されているPodcastの一つ。

 

ラジオのように 音声だけでストーリーを理解する必要のあるPodcastでは、視覚的な情報がない分、何が起きているのかをイメージしにくい。つまり、日本語を聴いているときには自然と行うことができる「言語情報の可視化」が、慣れていない英語の時には一段と難しくなるのだ。そのため、本来Podcastは何かをしながら聴いたりするものだが、英語を学ぶためにはPodcastだけに集中したほうが効果的な勉強が期待できる。個人的には、視覚的な情報が周りにない状態である寝る前にベットでPodcastを聴くと、一段と英語が頭のなかに入りやすくなる。

 

他の投稿でも触れたが、ただ英語の”音”を聴くだけでは英語の勉強にはならず、しっかりと言葉の”意味やイメージ”をつかみながら英語を聴くことで、その表現が使えるようになるだろう。